オイスイです。ここではビジネス本・自己啓発本は役に立たないという意見について触れていきます。
僕は会社組織に属さず個人事業の経営者として活動しているので、会社を辞めてからビジネス本や自己啓発本を読む機会が増えました。
ここ数年の学生の読書傾向を表したグラフをみると、高校生では1ヶ月に1~2冊読書をしているとのことです。僕はそれくらいのペースなので平均的かと勝手に考えているわけですが。
とはいえ、高校生で1~2冊なので、成人となれば絶望的な数値となっているのは容易に想像ができます。
そういった背景のなかで「ビジネス本・自己啓発本は役に立たない」という意見が出ているわけです。
ビジネス本・自己啓発本を好んで読んでいるのはビジネスパーソンでしょう。貴重な時間を削って読んだビジネス本・自己啓発本が役に立たなければ悲しいですよね。
僕はビジネス本・自己啓発本を好んで読んできたこともあり、ビジネス本は役に立たないという意見も理解できます。
ただし、一方でビジネスの世界で成功している人は読書家が多いという現実もあるわけです。
ビジネス本・自己啓発本に限らず本(書籍)は使い方次第と考えています。
ビジネス本・自己啓発本が役に立たないと感じる人は使い方に問題があるのではないか?僕はそこを指摘したいですね。
ビジネス本が役に立たない批判で多い理由
ネット上でもビジネス本・自己啓発本が役に立たないと批判しているサイトは複数あります。多数派といえるかもしれませんね。
なぜ、ビジネス本・自己啓発本が役に立たないと批判しているか?理由は次の3つに集約されるかなと考えました。
- 行動できない・実践できない
- 同じような内容ばかり
- ブランディング出版・宣伝目的
行動できない・実践できない
ビジネス関連の書籍を多数出版してベストセラーを生み出している人で代表的なのはホリエモンこと堀江貴文さんでしょう。
僕もホリエモンさんの書籍は複数読んでおり、最近は「多動力」を拝読しました。
内容も過激な表現が多く、極端な論調が多いことからビジネス本・自己啓発本を批判するときに彼の書籍が例として使われるわけですね。
僕も今、こうして例として使っていますので扱いやすいのは間違いないといえます。
今でこそインターネットを使ったビジネスが普及してやり始める人が増えていますが、ホリエモンさんはそれを10年以上前からやっていたわけです。
誰もやっていない時代から「インターネットの時代が来る」と予想して行動していました。だから実業家として成功しています。
こういう表現が正しいかわかりませんが、常人離れした行動力があるわけです。
ホリエモンさんの言い分は理解できるところも多いですが、読んだ人が実際に真似できるかといったら難しいでしょうね。僕も無理だなと思いましたので。
常人離れした人が書いたビジネス本・自己啓発本は「行動できない・実践できない」となりやすく、結果として役に立たないと評価されているのです。
同じような内容ばかり
スクール通学や書籍購入など、自身の能力を向上させるための「自己啓発」に関する市場が、2016(平成28)年現在の推計で9049億円となることが7日、共同通信が三菱UFJリサーチ&コンサルティングに依頼した調査で分かった。
日本は空前絶後の自己啓発ブームが起こっています。この背景には終身雇用の崩壊と副業解禁があるようです。
僕も個人で稼ぐスキルを身につけるための情報発信をしていますので、副業をはじめる人が増えていると感じています。
ビジネスの世界では「長いものには巻かれろ」の考え方があり、流行り物に乗っかって売上を増やす手法がとられるわけです。2019年ですとタピオカミルクティが代表といえます。
自己啓発ブームが巻き起こっているわけですから、各出版社はこぞってビジネス本・自己啓発本を出版するわけです。
ビジネス本・自己啓発本では「○○は△△が9割」とか「○○2.0」とかタイトルまで似せて乱発されているのが現状といえるでしょう。
書籍はタイトル勝負のところがあり、タイトルでベストセラーになったものもあります。「嫌われる勇気」は代表例でしょう。あれが「アドラー心理学」というタイトルなら売れなかったでしょうね。
流行った内容に流行ったパターンのタイトルをつけて出版するの当たり前になっているので、結果として同じような内容ばかり乱立して役に立たないと評価されているのです。
ブランディング出版・宣伝目的
僕は知らなかったのですがブランディング出版というものがあるそうです。
人生で本を出版する人は50~100人に1人くらいしかいないでしょう。つまり本を出版した実績はスタータスになるのです。
個人でも会社でも同じですが、自分をアピールするときに『○○年に「△△」を出版』とあったら目を引きますよね。
自分を宣伝し価値を高めるために本を出版するマーケティング手法があるのです。今は電子書籍なら手軽に出版できる時代ですからね。
ブランディング出版・宣伝目的の場合、出版ペースが異常なほど早い特徴があります。複数冊を同時進行で書いているため内容も似たり寄ったりです。
ブランディング出版・宣伝目的で出版している人の本は持っていますが、焼き増し感がありますね。同じ人が書いているのですから、内容が似るのは仕方がないですが。
「セルフブランディング > 読者の役立つ情報」であることから、結果として役に立たないと評価されているのです。
ビジネス本・自己啓発本の”役立つ”使い方:共通点を探す・気づきを得る
ビジネス本の”役立つ”使い方をご紹介します。役立つ使い方は見出しにあるように
- 共通点を探す
- 気づきを得る
この2つを意識する読み方です。
ビジネス本・自己啓発本の批判に「同じような内容ばかり」があると紹介しました。同じような内容ばかりの本が出ているのは、出版ビジネスなので仕方がありません。
だから「同じような内容ばかり」を逆手にとればよいのです。「同じような内容ばかり=本質的な部分」ともいえるわけです。

円錐は真横から見たら三角形ですが、上下からみたら円形ですよね?同じモノでも見る角度によって形が違うことがあります。
しかし、周囲を回って全体をみてみるとどちらも「実は円錐だった」と気づくはずです。「円錐」という共通点がビジネスや自己啓発の本質となっています。
共通項という本質を探し出して気づきを得ること、それがビジネス本・自己啓発本の”役立つ”使い方です。
ビジネス本・自己啓発本の最終的な収束点
数多くのビジネス本・自己啓発本が出版されていますが、どれも共通しているのは「行動してください」ということ。

上の記事でも書いたのですが、継続は力なりです。
ホリエモンさんみたいな常人離れした行動力のある人を真似るのは難しいですが、「千里の道も一歩から」なら誰でもできますよね?
僕も実体験を通して学びましたが、地道な行動を続けることが成功への近道です。資格試験を一夜漬けで合格できるでしょうか?
天才的な人ならできるかもしれませんが常人には無理です。繰り返し参考書を読んで練習して習得していくしか成功の道はありません。
ビジネス本・自己啓発本の”役立たない”使い方:裏技・真新しさを求める
ビジネス本・自己啓発本を手に取る人は「自分の能力を高めたい」という考えが背後にあって行動に移していると考えられます。
しかし、ビジネス本・自己啓発本を読むことが趣味になってしまっている人が一定数いるのです。
僕は本を購入する前にレビューとか書評を参考にするのですが、ビジネス本・自己啓発本で必ずあるのが「真新しい内容が書かれていない」と低評価している人。

こういう人は間違いなくノウハウコレクターです。ビジネス本・自己啓発本には問題を一瞬で解決する魔法や裏技が書かれていると信じている人たち。
「ビジネス本・自己啓発本の最終的な収束点」で触れたようにビジネス本・自己啓発本の収束点は「行動してください」です。
ビジネス本・自己啓発本に裏技は書かれていません。地道な行動で自分を変えていくノウハウが中心となっています。
自助努力なくして問題を解決しようと考えているほうが甘いです。「ビジネス本・自己啓発本は役に立たない」といえる立場にありません。
https://oisui-taku.com/informationproduct-book-difference/
裏技に近いのが一般書籍の10倍以上の値段で販売されている情報商材でしょうか。一般書籍に比べたら濃い情報が書かれており、目から鱗が落ちる経験ができるかもしれません。
ただし、根底にあるのは「行動してください」です。行動しなければ値段が高いだけのPDFとなってしまいます。
裏技や真新しさを求めてビジネス本・自己啓発本を買いあさって読むのはやめましょう。内容が似ていると感じたら共通項を探して気づきを得てください。
ビジネス本・自己啓発本を読んだほうがよい人・読まないほうがよい人
ビジネス本・自己啓発本は内容も似たり寄ったりのものが多いです。最終的にいいたいことも「行動してください」なので結論はいつも一緒といえます。
そういったこともありビジネス本・自己啓発本を何十冊も読む必要はないです。僕が考えるビジネス本・自己啓発本を読む必要がある人・読む必要がない人をご紹介します。
読む必要が”ある”人:ビジネス本を読んだ経験が3冊以下の人
自己啓発ブームでビジネス本・自己啓発本が売れている状況ですが、僕の周辺の人を見る限りビジネス本・自己啓発本すら読んでいない人が圧倒的に多いです。
ビジネス本・自己啓発本に興味のある人は、自分のスキルアップに興味がある人ですから、副業とかも考えてしかるべきなのです。
そういった雰囲気もありません。ザ・社畜って感じで自分のない生き方をしています。
だいぶ話がそれましたが、もしあなたがビジネス本・自己啓発本を3冊読んだことがないならビジネス本・自己啓発本を読んだほうがよいです。
本を選ぶときはあえて似たようなテーマのモノを3冊選んでください。そして3冊を読み比べるのです。
読み比べをすると同じような主張が複数見つかります。似た主張(共通点)こそが本質の部分であり、あなたがしっかりと習得する内容なのです。
読む必要が”ない”人:ビジネス本を何冊も読んでいる人
読まないほうがよい人はすでにビジネス本・自己啓発本を3冊読んでいる人です。
そういう分類だと僕は読まないほうがよい人になりますが、Amazonプライム会員で無料で読めるモノがあると読んでしまいますね^^
読み終わったあとに「読まなくてもよかったかな」と思うことも多いです。理由はなんども紹介してきたように極論は「行動してください」となるので。
新しいビジネス本・自己啓発本は次々出てきますが真新しさはありません。ただ、忘れていた本質を思い出させてくれるので、ビジネス本・自己啓発本を読む意味はあります。
4冊以上読むと僕みたいになるので、すでに3冊読んでいる人はビジネス本・自己啓発本を読む必要はないですね。
ビジネス成功者は読書家である理由
ビジネスの世界で成功している人は例外なく読書家です。ホリエモンさんも移動中にiPhoneで電子書籍を読んでいるとのことで、読書の習慣は欠かさずされていますね。
ビジネス成功者はなぜ本を読むのか?
すでに答えを書いているのですが、
自分の知らない気づきを探している
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2015年、ザッカーバーグは、2週間に1冊、本を読むと誓った。「異なる文化、信仰、歴史、テクノロジーについて学ぶことを重視する」と彼はFacebookに書いた。
「本を読むことで、我々は1つのテーマを十分に追求し、深く没頭することができる。今のどのメディアもかなわない」とザッカーバーグ。
「メディアに触れる時間を減らし、読書の時間を増やしていくことを楽しみにしている」
Facebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグは読書をする意味についてこのように述べています。
専門分野であるテクノロジーはもちろんですが、異なる文化、信仰、歴史といった専門外の読書もしているとのことです。
また、読書はメディアを越えられないといっているところには目を引きますね。
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ゲイツは年に50冊、およそ1週間に1冊、本を読んでいる。
そのほとんどがノンフィクション。公衆衛生、疾病、エンジニアリング、ビジネス、科学がテーマだ。
たまには小説を読むこともある(夜遅くまで一気に読むこともある)。だが本は第一に、自分が存在する世界について、より深く学びたいという彼の欲求を満たすものだ
Microsoft創設者のビル・ゲイツさんも読書家で有名ですね。
ビル・ゲイツの読書ジャンルは専門である科学・エンジニアリングはもちろんですが公衆衛生、疾病、ビジネスといったジャンルも読むそうです。
公衆衛生、疾病はビル&メリンダ・ゲイツ財団が、そういった方面で寄付活動をしているからでしょう。
ビジネスの頂点を極めたといっても過言ではないビル・ゲイツさんもビジネスジャンルの読書をするのは驚きでした。
読書の目的は探求
IT業界を席巻したマーク・ザッカーバーグさんとビル・ゲイツさんの読書事情について紹介しました。
共通しているのは専門外分野の読書をしているということです。自分の知らない世界に触れることで新しい気づきを得ることを目的に読書をしているのでしょう。
まさに飽くなき探求です。
僕はアフィリエイト活動を通してさまざまなジャンルに挑戦してきました。アフィリエイトをしなかったら触れることもなかった女性用化粧品について調べたりしました。
自分のまったく知らないジャンルに触れると、ひらめくことがあります。
ビジネスを極めた人たちはビジネス以外のジャンルから新しいアイデアを引っ張り出そうと読書するのでしょう。
ビジネス本・自己啓発本を3冊読んだら、全然関係ないジャンルの本を積極的に読んでいくと思わぬ発想に巡り会えるかもしれません。
まとめ
ビジネス本・自己啓発本は役に立たないという意見に僕オイスイの見解を述べてきました。ビジネス本・自己啓発本は役に立つ・立たないは使い方次第だと考えています。
似たような内容の本だったとしても、その本から気づきが得られたら役に立ったといえますし、テクニックを求めて読んだ結果、実践できそうになければ役に立たないとなるでしょう。
一番よくないのはビジネス本・自己啓発本の読書を趣味にすることです。趣味にすると「又らしさ」ばかりを求めてしまいビジネス本・自己啓発本は役に立たないとなります。
ビジネス本・自己啓発本を読むときは
- 共通点を探す
- 気づきを得る
この2点に注目して読むことをオススメしたいです。
同じ物事でも違う切り口から書いていると違った気づきがあります。新しい気づきはアイデアを生みビジネスの幅を広げてくれるはずです。
ビジネスの世界で成功している人は読書家ですから、読書の習慣はつけたほうがよいのは間違いありません。しかし、ノウハウコレクターにならないように注意も必要です。