オイスイです。
この記事は【ネットビジネス未経験者でアフィリエイトによる収益化】を考えている人向けに薄利多売と厚利少売(「厚利寡売」と表記される場合もある)というビジネスモデルについて紹介します。
まず、未経験者の人に認識しておいて欲しいのはアフィリエイトは事業経営(ビジネス)であるということです。
事業経営なので経営戦略など考えて進めていかないと一時的に稼げて終わりとなってしまいます。
ビジネスは継続することが重要なので一発屋で終わるようではいけません。それはビジネスではなくただのお小遣い稼ぎです。
綿密な経営戦略は追々やっていけばよいですが、薄利多売と厚利少売のビジネスモデルについては根幹に関わる話なので最低限理解しておいたほうがよいと思っています。
薄利多売と厚利少売は向き不向きも関係してくるので、あなたがどちらのビジネスモデルに向いているか決める参考にしていただければ幸いです。
アフィリエイト手法にも薄利多売と厚利少売が混在しているので、選択を間違えると成功から遠ざかる可能性もあるのでご注意ください。
薄利多売のビジネスモデルとは
薄利多売のビジネスで成功した代表例といえるのが100円均一ショップのダイソーでしょう。
ダイソーはありとあらゆるジャンルの商品を網羅して、100円という激安価格で製造販売することが大きく成長しました。
ダイソーには特定ジャンルへの専門性はなく、ひたすら100円という低価格で大量販売することでビジネスが成り立っているのです。
ダイソーは日本には3,000店舗以上、海外にも2,000店舗近くあり合計すると5,000店舗抱える巨大企業にまで成長しています。
1つの商品を100円で販売したところで取れる利益はほとんどありませんが、5,000店舗という圧倒的な店舗数でローラー作戦を仕掛けていけば大きな利益になるのです。
の2つで成立しているビジネスモデルが薄利多売となります。
矢野は「商品の数をたくさん仕入れるから。普通なら3割くらい利益をもらわないと運営ができないのですが、1円の利益でも100万円分売れれば1万円の利益になる。1円、2円の儲けでもやっていける仕組みになったのは、店の数が多いからです」と言う。
アフィリエイトにおける薄利多売
アフィリエイトにおける薄利多売の代表例はGoogle AdSenseです。
Google AdSenseはクリックされるだけで報酬が発生する手軽さからネットビジネス未経験者の登竜門的な扱いを受け多くの人が最初に手を付けるアフィリエイト広告となっています。
クリックされるだけで報酬が発生する手軽さがある反面1クリックあたり20円~40円と低いため膨大なアクセスを集めないと稼げません。
Google AdSenseは商品を販売しているわけではないのですが、報酬の発生地点が売るかクリックされるかの違いだけで報酬起点が考えたら薄利多売のビジネスです。
大量のクリックを獲得していかないとまともに稼げないのがGoogle AdSenseなので薄利多売のビジネスモデルといえるでしょう。
薄利多売アフィリエイトにおけるメリット
Google AdSense広告で大きく稼ぐ条件はただひとつ「爆発的なアクセスを集める」ことのみです。よって単純思考である程度稼げてしまうのがメリットといえるでしょう。
物販系アフィリエイトでは
- アクセス(見込み客)を集める
- クリックされやすい広告を選ぶ
- 商品が売れやすい文章を書く
といったインターネット特有のセールススキルが求められるためスキルを磨かないと成果に結びつけることが難しいです。
Google AdSense広告はクリックされるだけで報酬が発生しますし、広告も基本的に自動選別されるので余計なことを考える必要がありません。
集客特化で展開していけるので単純思考でもある程度稼げてしまうのがメリットとなります。
薄利多売アフィリエイトにおけるデメリット
Google Adsenseは広告がクリックした段階で報酬が発生しますが、1クリックあたり20円~40円と低いため膨大なアクセスを集めないと稼げません。
よって常にたくさんの人が集まるメディア運営をしないと大きく稼ぐことができません。
Google AdSense広告で収益化している事例で代表的なのはYouTuberでしょう。YouTuberがチャンネル登録者数や動画の再生回数を気にしているのは報酬が人気に大きく左右されるからです。
Google AdSenseのような薄利多売のビジネスモデルは集客がすべてとなってきます。集客がうまくいかなければほとんど稼げません。
Google AdSense広告であれば自然とアクセスを集められる仕組み構築が必要です。具体的いえばファンをたくさん付けられるかどうかがカギとなります。
ファンをたくさん付けられるかどうかは未知数です。芸能界を目指す人はたくさんいますが、人気を得られず職として成り立たず辞めている人もたくさんいるわけです。
誰でも人気者になれるわけではありません。実力はもちろんですが運の要素も相当強いので成功するのが難しいデメリットがあります。
2020年現在、僕オイスイはGoogle AdSenseを推奨していません。やるだけ無駄だと考えているくらいです。
理由については下記の記事を参考にしてみてください。ネットビジネス未経験者は厚利少売を目指すべきです。

厚利少売のビジネスモデルとは
AppleのパソコンMacが代表例でしょう。YouTuberのような芸術関係の人には重宝されているパソコンなので知名度は高まっていると思います。
パソコンのOSではMicrosoftのWindowsが85%以上のシェアを誇っており市場を制圧している状態です。一方MacOSは10%程度に留まっています。
iPhone向けのアプリを開発するにはMacOSのパソコンが必須なのでシェアは伸びているもののWindowsを脅かすほどではありません。
これだけ差がついた理由としては、MacOSはAppleが製造・販売するパソコンMacにしか搭載されておらず独占販売状態ということです。
独占販売なので値付けが自由にでき、さらにMacOSは芸術系用途の利用に向いていることから需要は小さいながらも一定の支持者がいます。
こうした固定ファンや愛好家によって支えられているのがAppleのパソコンMacなのです。
MacとWindowのスペックを同じにして比較するとWindowならMacの半額程度で購入できます。「Macはぼったくり価格」という評判もあるくらいです。
それでも固定ファンや愛好家であれば購入してくれるのでシェアは小さいながらもMacパソコンは販売が続いています。厚利少売で成功している事例といえるでしょう。
の2つで成立しているビジネスモデルが厚利少売となります。
厚利少売のビジネスモデルとは
アフィリエイトにおける厚利少売は
- 情報商材アフィリエイト
- 高額物販アフィリエイト
が該当します。
情報商材は報酬単価が万単位であることが多いので1件成約すると大きく稼ぐことが可能です。
高額物販系アフィリエイトであれば情報商材と同等の報酬が発生する高額案件を狙い撃ちしていくので情報商材と同じような稼ぎ方ができます。
高額商品は飛ぶように売れることはありませんが、1件あたりの報酬単価が高いので少数の集客でも十分成立するのが特徴です。
- 情報商材アフィリエイト
- 高額物販アフィリエイト
はアフィリエイトにおける厚利少売となります。
厚利少売アフィリエイトにおけるメリット
厚利少売アフィリエイトのメリットは少ない見込み客から高額の利益を獲得できるので稼ぎ続けやすいことに尽きます。
薄利多売のGoogle AdSenseは大量クリックしてもらわないと大きく稼ぐことができませんので集客を重点的にやっていかないといけません。
しかし、集客成功の可否は人気に左右されるところがあり、安定的に稼ぎ続けるのが難しいです。
厚利少売アフィリエイトであれば報酬単価はGoogle AdSenseの1,000倍あることも珍しくないので見込み客は単純計算で1,000分の1でよいことになります。
厚利少売アフィリエイトでは1件成約で万単位の報酬が発生する商品を狙い撃ちするので集客への依存度はGoogle AdSenseに比べて低く安定しやすいのです。
厚利少売アフィリエイトにおけるデメリット
厚利少売アフィリエイトデメリットは購入してもらえるまで時間がかかることです。
インターネットで販売されている商品に対して一般的な見方は「怪しい」です。
とくにインターネット通販では詐欺事件もあるので高額商品になればなるほど悪徳商法を疑われることが多いといえます。
ですから、アフィリエイトする商品が「怪しくないですよ、安全ですよ」と見込み客に対して教育を施していかないといけません。
単に「怪しくないですよ、安全ですよ」と情報発信したとしても信じてくれる人はほとんどいないです。
情報発信者であるあなた自身についても社会的信用・信頼を獲得していかなければいけません。
社会的信用・信頼を獲得するのは容易くできることではないです。ブログを使ったアフィリエイトであれば扱う商品に関する情報発信を継続的に実施して「自分は専門性がある、詳しい」とアピールしていかなければいけません。
ブログの記事数でいったら100以上投稿することは必要になるでしょう。購入してもらえるまで非常に時間がかかるのがデメリットとなります。
あなた自身の社会的信用・信頼を獲得(セルフブランディング)する作業でもありますので、一度社会的な社会的信用・信頼を得てしまえば、その先はビジネスがスムーズに展開していけます。
2020年現在のアフィリエイトは自身の社会的信用・信頼を獲得する「情報資産構築」が重要になるのでやって損はありません。
情報資産構築については下記の記事で解説していますので参考にしてみてください。

薄利多売と厚利少売は向き不向きがハッキリ別れる
薄利多売と厚利少売のビジネスモデルは実践する人の性格や思考によって向き不向きがハッキリ別れます。
芸能人のように目立つことが好きでたくさんのファンに囲まれてワイワイやるのが好きな人は薄利多売のビジネスモデルが向いているといえるでしょう。
薄利多売でビジネスをしようとしたら知名度が重要になります。知名度を高めようとしたら目立っていくしかありません。
目立つことが嫌いな人が薄利多売をしてもお客さんを集めることができませんから商売にならないのです。
目立つことを好まず一人黙々と作業することを好む職人気質な人は厚利少売のビジネスモデル向きです。
職人が作る商品は手作りですから大量生産に向かず生産数も少なく1個あたりの単価は高いです。同じ機能を持つ商品なら大量生産された安いほうに多くの人は飛びつくでしょう。
しかし、一定数品質を重視する人もいるので「品質という付加価値」を認めている人なら高くても買ってくれるわけです。
厚利少売は少ない見込み客から高額の利益を獲得するビジネスモデルです。たくさん売る必要はありませんから質を追求していくことに専念できます。
職人のようにこだわりが強い人は厚利少売のほうが向いているといえるでしょう。
このように薄利多売と厚利少売のビジネスモデルは性格や思考によって向き不向きがハッキリ別れます。
向いていないビジネスモデルでいくら頑張ってもうまくいかないことが多いので、薄利多売と厚利少売のどちらが向いているかしっかりと見極めることが大切です。
オイスイは薄利多売に向いていなかった
僕オイスイがはじめて月収10万円を達成したのは薄利多売のビジネスモデルであるGoogle AdSenseでした。
Google AdSenseの1クリックあたりの報酬は20円~40円ですから膨大なアクセスを集めないといけません。

僕は過去に秒速3,500アクセス(1秒間3,500アクセス)を集めることが、この日のトータルは5万アクセスでした。報酬額は2万円ほどあったはずです。
このときに月収10万円は達成できませんでしたが、このアクセス爆発でドメインパワーが底上げされ他の記事も上位表示をはじめアクセス数の底上げになりました。
結果として2014年03月に無事月収10万円を達成することになったのです。
このときやっていたのがトレンドアフィリエイトという手法でした。「芸能人名+結婚」といったアクセスが集まりやすいキーワードで記事を量産してアクセスを集めてGoogle AdSenseで稼ぐ手法です。
僕がトレンドアフィリエイトで大ヒットを出せたのは秒速3,500アクセスを集めたときだけでした。1回しか大ヒットを出すことができなかった一発屋なのです。
同時期にトレンドアフィリエイトを実践してコンスタントに月収6桁を稼いでいる人はいました。
そういう人は芸能通に近くブログに固定読者(ファン)が多数いて、コメント欄でも活発にファンとのやりとりをしながらワイワイ楽しそうに運営をしている人です。
僕は正直いって芸能界にそれほど興味はなかったですし、「芸能界を知り尽くしてやる」みたいな向上心も持てませんでした。
むしろ稼ぐために芸能人の噂話をネタにした記事を書いていたので罪悪感すらあったのです。ですから、ファンを付けようとか思いませんでした。
僕は目立つようなことも好きではないので薄利多売は向いていないなと薄々感じ、最終的にフェードアウトしていくことになったわけです。
僕オイスイがアフィリエイトでどんなことをしてきたかは経歴の記事にまとめていますので興味があればご覧になってください。

好きこそものの上手なれ、イヤイヤならやめる選択をする
ビジネスは継続することが重要です。すぐに諦めるようではビジネスとはいえません、ただのお小遣い稼ぎです。
ビジネスを成功に導いていくには向上心を持って取り組むことが欠かせません。
どんな仕事でもスキルを高めていかないと取り残されますよね。アフィリエイトはIT業界に近いので1年単位で状況が様変わりします。向上心を持って食らいついていかないとすぐに時代遅れになるのです。
好きなことなら時間を忘れて取り組むことができるので、自己成長がとても早くなりますが、逆に嫌いなことをイヤイヤやっていてもスキルは身につきません。
ビジネスは向上心がないと同じ場所で足踏みするだけです。相性が悪いならスパッとやめて別の道を模索したほうが成功する可能性が高まります。
ネットビジネスではGoogle AdSenseが初心者向けとされて登竜門的な扱いになっていますが、Google AdSenseほど向き不向きの出やすい稼ぎ方です。
Google AdSenseは稼げず終わっている人が多く、見切りを付けて別の道へ進んで成功している人もたくさんいます。
Google AdSenseで稼げなかった人には「厚利少売」の道がありますので、思い切ってシフトしてもよいのです。
僕がトレンドアフィリエイトをやっていた2013年~2014年当時は最短で稼ぐには芸能系の記事を量産してGoogle AdSenseで大当たりを狙うのが一般的だったので向き不向き関係なく「文句を言わずやれ!」という風潮でした。
当時はそれでなんとかなっていたので皆渋々やっていたわけですが、2020年現在は通用しません。苦痛な作業は苦痛しか生みません。
「薄利多売向き」か「厚利少売向き」か初心者は半年(6ヶ月)かけて判断
薄利多売か厚利少売どちらがオススメかと聞かれたら、問答無用で厚利少売をオススメするのですが、個人YouTuberのように薄利多売で成功している事例もあります。
2020年現在はYouTuberという芸能人級の有名人も登場していますし、ブロガーやインスタグラマーといったインフルエンサーが出てきていますので、薄利多売で成功できる可能性はワンチャンスあります。
先ほども触れたように向き不向きがありますので向いていない人に対して厚利少売を強制しても苦痛になるだけです。
正直いってどちらでも成功する可能性がありますから、半年と期間を区切って試しに両方やってみるのもアリだと考えています。
ワンチャンスに嵌まった人は薄利多売ビジネスセンスがありますので極めていけばよいでしょう。
半年(6ヶ月)やってワンチャンスがなかったら才能がないのでスパッとやめて厚利少売を目指したほうがよいです。
期間を半年(6ヶ月)に設定した理由は半年以下では検討する時間として短すぎるからです。詳しくは下記の記事で解説していますので参考にしてみてください。

まとめ
薄利多売と厚利少売のビジネスモデルについて解説してきました。
薄利多売は
- 低価格
- 大量販売
厚利少売は
- 高価格
- 少数販売
と相反する関係となっています。
薄利多売では体力勝負なので資金力のある大手企業のほうが圧倒的に有利です。
個人商店がダイソーに対抗して100円均一をはじめたとしたら資金繰りが悪化して倒産することになるでしょう。
資金力のない中小零細企業は大手を相手に真正面から価格競争で対抗していはいけません。
アフィリエイトにおいてはGoogle AdSense広告による稼ぎ方が薄利多売です。Google AdSense広告は1クリックあたり20円~40円と低いため爆発的なアクセスを集めてクリック数を増やさないとお話になりません。
爆発的なアクセスを安定的に確保するためにはたくさんのファンを付けることが不可欠です。
芸能界を目指している人で成功できる人が一握りしかいないのは誰もが知っていることでしょう。薄利多売で成功するのは運要素が強く非常に難易度が高いのです。
僕オイスイは厚利少売アフィリエイトをオススメする立場ですが、YouTuberのように薄利多売で成功している事例もあるのでやってみないとわかりません。
薄利多売と厚利少売は向き不向きに左右されるところなので、向いていないところで頑張っても苦痛になるだけです。
とりえずやってみるのもアリだと考えています。もしGoogle AdSense広告のような薄利多売で成功したなら伸ばせばよいですし、失敗したら厚利少売に切り換えればよいでしょう。
アフィリエイトにも薄利多売と厚利少売があります。Google AdSense広告は初心者にオススメされるので登竜門的な扱いを受けていますが、Google AdSense広告で稼げなくても問題ないです。
アフィリエイト含めてビジネスは長期継続することが重要になります。会社のように給料が支払われるわけではないので、作業が苦痛だとストレスしか貯まりません。
「向いている、継続できそう」と思える場所でやるのが一番なので、薄利多売と厚利少売の2種類があるという認識をもって取り組んでみてください。
僕オイスイが厚利少売を強くオススメする理由については下記の記事で紹介していますので興味があれば参考にしてみてください。
