2023年09月20日に
Appleギフトカードを支払うよう
脅しを受けていると相談メールをされた方へ。
メールドレスの入力ミスがあるようで
返信しても届きませんでした。
どうしたらよいかアドバイスする内容を
末尾に追加していますので参考にしてみてください。
オイスイ(追水卓)です。
この記事ではLINE副業でAppleギフトカードを要求してきたら、詐欺の可能性が高いという内容をお伝えしていきます。
僕もこれまで副業案件や
投資案件や支援金案件を検証してきて
ギフトカードなど要求してくるケースが
ありました。
副業案件のなかにはこういった
フィッシング的なものがあるのも
確認しています。
これについては過去に
LINEアカウントを乗っ取ったうえで
Amazonギフト券を要求する詐欺事件が
あったのでそういう手口があることは
なんとなくわかっていました。
どうやら最近はAmazonギフト券ではなく
Appleギフトカードを要求してくる
ケースが増えているとか。
僕自身も過去に検証した案件で
Appleギフトカードを手数料として
支払うよう要求されたことがあったので
あらためて注意喚起の意味を込めて
記事にしたいと考えました。
副業関係のLINEアカウントに登録して手数料と称してAppleギフトカードを要求してきたら詐欺を疑った方がよいです。
Appleギフトカードで手数料の支払いを要求してきた事例
まずはじめに僕がAppleギフトカードを
要求された事例についてお伝えします。
僕がAppleギフトカードを要求されたのは
副業紹介窓口【かんたんらくちんアプリ】
という案件を検証したときです。
副業紹介窓口
【かんたんらくちんアプリ】は
月収60万円から100万円稼げるという
案件となっていました。
スマートフォンを持っていれば
誰でも実践することができる
手軽な稼ぎ方であると募集ページで
アピールされていたわけです。
「かんたんらくちんアプリ」は
募集ページにてアプリをダウンロード
するためにはLINEアカウントを友達登録
するよう誘導していました。
登録検証するために
募集ページにあるボタンを
タップしてと指示通りに
LINEアカウントを登録したわけです。
登録したあとは
アンケートに答えるなど簡単な
やりとりをしました。
そしてすぐに別のLINEアカウントに
誘導されることになったのです。
このようにLINEアカウントを次々
友達登録させたらいまわしにしている
時点で怪しいと思いましたが、
安全かどうかを検証する目的で
登録検証をスタートしたのでもっと
探ってみることにしたのです。
そして誘導されたLINEアカウント
「BILLIONサポートセンター」でも
同じようにアンケートに回答して
最終的に別のLINEアカウントに
誘導されることになりました。
誘導された「☆マコト☆」
というアカウントでは
最大8億円送金するために入会手数料としてAppleギフトカード2,000円分を購入するよう要求されたのです。
少なくともここまで3つの
LINEアカウントを登録することに
なっています。
募集ページ段階では月収60万円から
100万円を目指せる副業という内容でしたが
最終的には支援家と称する人物が
出てきて8億円支援したいから
手数料としてAppleギフトカード2000円分を
要求するという展開になったのです。
もう話が飛び飛びで状況が
まったく掴めないことになりました。
こういった具合で
どんどん話が変わっていき
最終的になにかしらの金券を
要求してくる詐欺事件が
多発しているようなのです。
僕はAppleギフトカード2000円分を支払ったわけではないので真相は不明となっていますが、おそらく詐欺だったのではではないかとみていますね。
iPhone転売の軍資金としてAppleギフトカードを集めている可能性
ではなぜAppleギフトカードを
要求してくるのか?
これにはさらに深い裏事情があるような感じがします。
それが発覚したのは2022年に起こった転売ヤー襲撃事件でしょう。
東京・表参道のアップルストア前の路上で、転売目的でiPhone100台を購入しようとしていた男性を殴ってカバンを奪おうとしたとして、警視庁暴力団対策課は15日までに中国籍の王雪生容疑者ら男3人を強盗致傷容疑で逮捕した。王容疑者は「私には関係ありません」と容疑を否認している。
ネット上では、事件そのもの以上に「一度に100台も買えるのか」「明らかに転売目的なのに売るほうもおかしいのでは」といった意見が噴出する状況となっている。
事件は今年4月に発生し、王容疑者らは当時32歳の男性が乗っていた車を取り囲んで鉄パイプのような物で殴り、940万円分のギフトカードや現金35万円が入ったバッグを奪おうとしたが、男性が抵抗したために何も奪えずに逃走したとされている。
同課によると、被害者の男性はiPhoneの転売で生計を立てており、前日にも表参道のアップルストアでiPhoneを100台近く購入していた。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2022/09/post_317695.html
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.
被害にあった男性はiPhoneを
転売して生計を立てていたそうです。
そして事件当日もカバンのなかには
940万円分のギフトカードが
入っていたことも確認されています。
この事件では男性が100台もの
iPhoneを購入できることに驚いた
人が多かったわけですが
その一方でやはり940万円分の
ギフトカードを所有していたことにも
注目が集まりました。
実はAppleストアでは
iPhoneの転売対策として
現金やクレジットカードでの
購入に制限をかけていることが
あるようなのです。
2022年9月発売のiPhone14
シリーズでは事件を考慮してか
現金とクレジットカードでの
購入不可という異例の措置を
とりました。
おそらくそれ以前からも
転売対策として現金や
クレジットカードでの大量購入は
拒否する措置をしていたのでしょう。
ですがAppleストアでしか使えない
Appleギフトカードはこの対象に
入っていないことから100台もの
iPhoneを購入することが
できたのだと思われます。
襲撃事件の被害者男性は
転売ヤーだったことから
Appleギフトカードで購入した
iPhoneを転売して現金に換えて
生活していたのでしょう。
襲撃した容疑者側も
被害者が転売で生計を立てていることを
事前に知っていたはずです。
940万円分のギフトカードを
もっている人物を無差別襲撃で
探し出すことなんて不可能でしょう。
おそらく待ち伏せしての襲撃のはず。
警視庁暴力団対策課が動いたとなればおそらくそちら側の人間が犯人でしょう。
そのような人物に
目を付けられるということは
被害者も過去になにかしらの
関係を持っていたと考えるのが自然。
この被害者男性がその後どうなったか
続報がないのでなんともいえませんが
僕が出くわしたAppleギフトカードを
送付するよう要求して集めたのではないかと
みているわけですね。
もし詐欺罪で逮捕されているなら
完全に黒なのですが現時点ではなんとも。
こういう裏事情があることを考えるとなぜAppleストアでしか使えないAppleギフトカードでの
支払を要求してくるのかが腑に落ちるのではないでしょうか。
Apple公式サイトでもギフトカード詐欺を注意喚起
Apple社もLINEなどを使い
Appleギフトカードを要求してくる
事例を確認しているようです。
公式サイトでは専用ページを作り
注意喚起しているくらいです。
支払いの内容や理由にかかわらず、こうした詐欺の手口には一定のパターンがあります。まず、今すぐ払わないと裁判になるなどといった差し迫った内容の電話がかかってきます。それを聞いて気持ちが動揺したところで、近くのお店 (コンビニや家電量販店など) で Apple Gift Card、App Store & iTunes ギフトカード、または Apple Store ギフトカードを購入し、それで支払うように言われます。そして、ギフトカードを購入したら、カード裏面のコードを電話越しに教えるよう指示されます。
Apple Gift Card や App Store & iTunes ギフトカードは、Apple (直営店、apple.com、App Store、iTunes Store、Apple Books など) での商品・サービスの購入や、Apple Music や Apple Arcade のプラン料金、または iCloud ストレージ料金の支払いにしか使えないということを知っておいてください。Apple Store ギフトカードは、Apple のオンラインストアや Apple Store 直営店でしかご利用いただけません。これ以外の商品やサービスの支払いにギフトカードを使うように要求された場合は、詐欺の可能性が高いため、すぐに警察に通報してください。
出典:https://support.apple.com/ja-jp/gift-card-scams
AppleギフトカードはAppleストアでしか使えないのでそれ以外の利用方法で請求があったら詐欺の可能性が高いとしているのです。
僕がAppleギフトカードを要求された
かんたんらくちんアプリ案件では
クイック・ビリオネア会員の
入会手数料としての請求でした。
Appleストアとはまったく関係ないです。
過去にLINEアカウントを乗っ取り
Amazonギフト券を要求する詐欺事件が
多発しました。
なんとなくそれを彷彿させるような
感じがあったので違和感を感じて
自分なりに調べてみたところ
Apple公式サイトの注意喚起にたどり着く
ことになったのです。
Appleとは無関係な利用方法で要求されたことになるので「これは詐欺だ」と判断することになりました。
Appleギフトカードを要求してきたら詐欺を疑う(最後に)
この記事を通して伝えたいことはただ1つ。
LINEを使った副業案件などで登録を進めていき、最終的にAppleギフトカードを要求してきたらフィッシング詐欺を疑ったほうがよいです。
AppleギフトカードはAppleストアの
支払にしか使うことができません。
それ以外の用途で使用することを
目的に要求してくるのは不自然なこと。
これは不確かなことですが
iPhone転売ヤーが軍資金集めのために
やっている可能性もあります。
LINEでギフトカードの要求があったら「詐欺」と判断してスルーするようにしましょう。
【追記】「警察に訴える」など揺さぶり脅してきたら…
Appleギフトカードで請求があった
あとに支払を拒否すると
「警察に訴える」など脅しを
かけてくる業者もいるようです。
そんなときの対象方法になります。
Appleギフトカードで
請求をしてきているなら
基本的に無視して大丈夫です。
Apple社はAppleストアなど
関連ストアでの支払以外で
Appleギフトカードの請求をすることは
ないと断言しています。
さらに【詐欺・悪用】と断定して
公式サイトで注意喚起までしていますので
請求行為は詐欺以外のなにものでもありません。
Apple社がAppleギフトカードで請求する
業者を詐欺と断定しているわけですから
警察に訴えるのは詐欺を自白するようなもの。
Apple社も「すぐに警察に通報してください」と言っていますので、通報しちゃいましょう。
訴える気はさらさらないと思われます。
訴える気がないのに訴訟をチラつかせて
脅す行為は「脅迫・強要罪」に該当する
可能性も高いです。
もしご心配ならその請求を
Apple社に報告・相談してみるとよいでしょう。
すでに支払ったAppleギフトカードを
無効化して返還してくれたという話もあります。
もしくは消費者センターに相談してみるのも
いいかもしれません。
この手の脅し行為は他でも散々やられていることで
消費者センターから適切なアドバイスを受ける
ことができるはずです。