オイスイ(追水卓)です。
今回はポンジスキームとは
どういったものかについて
勉強してみたので
自分なりに学んだことを
この記事でまとめたいと思います。
僕はインターネットビジネスを
2012年からスタートしてかれこれ
10年近くやっており
インターネットを使ったビジネスに
ついてはそれなりに経験があるので
知識やスキルを有していると自負しています。
しかし、
金融投資はほとんどノータッチで
2019年にちらっとFXをやったくらいで
ほぼ経験はないといっても過言ではない状態です。
ただ、ここ最近はFIREをはじめとした
金融投資(資産運用)関連の話題が増えて
これまで自分でお金を稼ぐことに
興味のなかった人もそちらの方向へ
進んでいる感じがあります。
日本では2018年に厚生労働省が
管理するモデル就業規則が改正され
副業・兼業の項目が新規追加されました。
さらに2019年には年金2000万円問題
2020年にはコロナ騒動が勃発し
2021年からは徐々に物価上昇がはじまり
2022年には異常な円安やウクライナ関係で
さらに物価上昇とお金の不安は尽きません。
日本は金融に対する知識を持っている人が
少ないことを懸念してか
学校教育でも金融に対する授業を
取り入れるように方針転換されました。
今後の日本では間違いなく金融投資(資産運用)が
活発になっていくことは間違いないでしょう。
さて、
そうなると必ず出てくるのが詐欺事件。
2022年現在もある芸能人が
金融投資トラブルに関係して
ポンジスキームに嵌まっているのではないかと
疑いがかけられていますね。
この芸能人は投資詐欺の被害者であるのですが
報道などをみていると加害者でもあるような
感じが否めませんでした。
どうやらこれは今回記事にしている
ポンジスキームの仕組みに原因が
あるようなのですね。
僕も自分でお金を稼ぐことを
オススメして情報発信をしている立場なので
金融投資(資産運用)は専門外でありますが
知って置くべき知識だと感じました。
そのため今回はポンジスキームとは
いったいどんな投資の仕組みとなっているのか
勉強することにしたのです。
インターネット上には
怪しい儲け話がたくさんあり
こういったトラブル案件から身を守るためには
知識を付けることが重要になります。
もしあなたも怪しい投資関係の
儲け話をみかけたらこの記事で紹介している
内容を参考に判断をしてトラブルに巻き込まれないよう
注意することをオススメします。
ポンジスキームとはどんなものか?
そもそもポンジスキームとはどういった
仕組みの金融投資(資産運用)となっているのか?
ウィキペディアでは次のように解説がありました。
ポンジ・スキーム(英: Ponzi scheme)は、投資詐欺の一種であり、そのなかでも「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと嘘を語り、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金(の大半)を、以前からの出資者に向けて“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれその利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。
出典:ポンジ・スキーム – Wikipedia
どうやら実態のない資産運用の話を
持ちかけて出資金を集めるというもの
らしいですね。
ただ、出資金を持ち逃げするという
単純なものではなく実際に出資した人には
配当金として配ることはやっているとのこと。
そのときお金の出所となるのは
別の出資案件に出資した人から集めた
お金を横流しするというもの。
こうして最初のポンジスキームに
投資をした人は配当金を受け取ることが
できるので実行者は資産運用をしているように
装おうことができなかなか見抜くことが
難しい金融投資(資産運用)詐欺と
なっているようです。
ちなみにポンジスキームの名前の
由来となったのは最初にやったのが
チャールズ・ポンジという人だったから
とのこと。
これまであった有名なポンジスキーム事件は
こういったものがあるようです。
円天や安愚楽牧場はニュースでも
相当取り上げられましたし
令和納豆はつい最近話題になりました。
これを見る限りですと
2000年代に入ってから急増している
感じがあるので今後は益々新種の
ポンジスキームが増えそうな感じがあります。
これは注意しないといけませんね。
さらに深掘りをして調べてみたところ
別のウェブサイトでは次のように
説明がありました。
こうした業態は、MLMの形態で勧誘されるケースが多いです。総じて、代表者のカリスマ的な魅力に依存していたり、又は自動売買、アービトラージ、外国での運用等の素人を煙に巻くパワーワードがキーワードになっており、豪華なセミナーや海外を絡めた横文字スキームでの勧誘を行うケースが多くなっています。
出典:https://taurus-financial.com/toushi-sagi/
「素人を煙に巻く」とあることから
ポンジスキームのターゲットとなるのは
自分でお金を稼いだことのない
未経験者・初心者となっています。
これについては思い当たる節が
たくさんありますね。
このブログの記事を読んで頂ければ
わかると思いますが
金融投資(資産運用)関連の募集案件は
海外で大成功したと称する投資家が
やたら登場してきます。
紹介されている
- 自動売買
- アービトラージ
- 外国での運用
この3パターンを使った誘い文句の
募集案件や勧誘はもはや鉄板でしたね。
ということは僕がこれまで検証してきて
お金の出所が不明で非推奨とした
金融投資(資産運用)は背後に
ポンジスキームの仕組みが隠されている
疑いが出てきます。
ポンジスキーム被害者は加害者にもなる
さらに深掘りをして調べてみたところ
ポンジスキームの被害に遭ってしまうと
自分も加害者側になってしまうリスクも
含んでいることがわかりました。
投資詐欺を行うペテン師は、紹介者に紹介料を支払っていることが多いのです。
出典:https://fliteracy.jp/column-10.htm
これが、詐欺を拡大させる最大の要因です!
本来は被害者でありながら、詐欺の片棒を担いだことによって加害者になってしまう恐ろしい手法なのです!
僕はアフィリエイトを使った
ビジネスを実践していることから
紹介料を使ったお金の稼ぎ方については
比較的知識がある方です。
アフィリエイトとは
インターネット上で自分の必要としている
商品を探している人に対して
適切な情報を提供したうえで商品をセールスし
紹介後に納得して購入してもらえれば
売上の一部が紹介料として支払われる
ビジネスモデルとなっています。
このようにアフィリエイトの
仕組みは2000年代に入ってからは
当たり前のように使われているので
紹介料のビジネスは成立するわけですね。
ただ、アフィリエイトを
ビジネスとして実践する場合は
必要な人に適切な情報を提供したうえで
セールスすることが大堰堤となります。
そのため見込み客も納得をして
商品を購入することができて
アフィリエイターは報酬を受け取れるので
Win-Winの関係になるのです。
しかし、この紹介の仕組みを
悪用すると詐欺にもなってしまいます。
ポンジスキームはまさに
悪用した事例といえるでしょう。
ポンジスキームの被害者は
紹介料を得るためにウソの投資話を
別の人に持ちかけます。
そして実際に投資してもらうことが
できればペテン師から紹介料を受け取る
という仕組みになっていると思われます。
ビジネスとしてのアフィリエイトと
決定的に違うのははじめから
騙すことが目的で勧誘していること。
この場合はどう考えても
出資した人が損をするわけですから
Win-Loseとなり詐欺となるわけです。
某芸能人の件でも
他の人に紹介していたという噂が
流れているので紹介料の話を
持ちかけられていた可能性があります。
そう考えると被害者でありながら
加害者のような報道のされ方を
しているのも納得できる気がしました。
ちなみに過去にも記事にしていますが
オプトインアフィリを利用して
メルマガやLINEアカウントの
登録者を集める手法も存在します。
紹介料を払って募集をする仕組みから
ポンジスキームはオプトインアフィリエイトも
関係しているような印象を受けました。
僕は副業検証のために
オプトインアフィリエイトで紹介された
案件に多数登録していますが
怪しい投資案件も多いです。
オプトインアフィリエイトの
報酬額は数百円なのでほとんど
儲からないのでなんともいえないですが
近い仕組みになっていることは
間違いないでしょう。
ポンジスキームは詐欺罪で立件することは難しい
ポンジスキームは端から見ても
明らかに騙すことが大前提となっており
詐欺が成立しているとみられます。
ですがここがポンジスキームの
厄介なところのようで
どうやら詐欺罪として立件することは
難しいようなのですね。
出資対象事業の不存在の場合には、詐欺罪に該当すると考えられます。しかしながら、詐欺罪であることを立証するのは非常に難しく、金融商品取引法違反の無登録営業であったとしても、実際に出資対象事業を、例え出資金のごく一部であっても行っていた場合には、詐欺罪で立件できる可能性は相当に低くなります。
出典:https://taurus-financial.com/toushi-sagi/
先ほども触れたように
ポンジスキームは完全に騙し取る
というわけではなく
他の出資者から集めたお金を
横流しをして資産運用しているように
装っている手法になります。
つまり少額でも投資者に還元を
しているため完全な詐欺として
立件することは難しいのだそうです。
実際にビジネスシーンでも
こういったことはよくあります。
ダイエットサプリメントで
「飲めば必ず痩せる」という
うたい文句で販売するとしましょう。
これを事前にモニターを使って
試験をして仮に数百グラムでも
体重が落ちたとしたら痩せたという
事実は変わりありません。
この場合は景品表示法で
誇大広告などの疑いがかけられ
法的に問われることになるでしょうが
詐欺罪として立件するのは難しいです。
消費者センターなどで訴えても
「立証は難しい」と言われて
泣き寝入りすることになることが
多いといえます。
ポンジスキームを使いお金を出せるだけ
出させて飛んだ場合は
これは一円も配当していないので詐欺として
立件することはできるでしょう。
しかし、そこはグレーゾーンを攻めるのが
得意なペテン師なので配当金を少額でも払い
アリバイを作り逃げるということをします。
ですからポンジスキームは詐欺事件として
立件することが困難とされているようです。
ちなみに引用部分でも触れられていますが
以前ブログでも扱った
「金融商品取引法」を持ち出したとしても
詐欺として立証するのは無理とのこと。
金融商品を販売したりする場合は
金融庁に届け出をして認可を受ける
必要があると金融商品取引法で
定められています。
そのためポンジスキームを
行った人物が届け出をせず
無許可で出資を求めていたら
金融商品取引法には
問われることになるでしょう。
しかし、あくまで詐欺罪と
金融商品取引法違反は別物なので
金融商品取引法違反が成立して
逮捕されたとしても詐欺罪が同時に
成立するわけではありません。
元幹部1人は不起訴になったものの、三ヶ尻と元幹部1人を2件の特定商品預託法違反を起訴。その後で、捜査当局はより重い詐欺罪での立件を目指したが、出資を呼びかけていた安愚楽牧場には事業実体があり、投資対象の繁殖牛を金融商品と同様に扱っており、破綻直前まで経営改善に努めていたとして、嫌疑不十分の不起訴処分となった。東京地裁は2件の特定商品預託法違反の併合罪で三ヶ尻に懲役2年10月(求刑懲役3年)、元幹部1人に懲役2年4月(求刑懲役3年)の有罪判決を言い渡した。
一部の被害者らは詐欺罪の不起訴について2014年1月に検察審査会を不服申し立てを行い、2014年4月に東京検察審査会は詐欺罪の不起訴不当を議決した。
出典:安愚楽牧場 – Wikipedia
安愚楽牧場事件では
元社長など関係者が逮捕されていますが
詐欺事件として立件されていないのですね。
たしかに牛の頭数を9-10万頭がいると
ウソの内容で出資者を募集していましたが
6万頭いた事実にはかわりありません。
そう
ポンジスキームはわずかでも配当を出せば
詐欺に該当しないというのと同じように
牛の頭数がゼロでないと詐欺にならない
というカラクリがあるようなのです。
ということで詐欺事件として
立件できないので被害者は泣き寝入りするしか
ないという結末となりました。
ポンジスキームから身を守る方法(最後に)
この巧妙なポンジスキームの仕組みから
自分の身を守るにはどうしたらよいのか?
僕自身も過去に勝率90%という
FX自動売買ツールを使って
金融投資をしようとしたことがありました。
これは完全にツールが悪いという
わけではないのですが
結果としてわずか2ヶ月で
30万円の大損を出したのです。
ポンジスキームでもこういった具合に
「楽に稼げる」みたいな雰囲気を出して
募集している事例が大半でしょう。
このブログでもそういった案件を
これまで100件以上検証してきました。
日本では金融投資(資産運用)の
知識を学ぶ機会はないどころか
ビジネスなど自分でお金を稼ぐことに
ついて学ぶ機会すらありません。
それはそうですよね。
終身雇用の価値観から
新卒で入った会社に
定年退職まで勤め上げれば
安泰とされてきたのですから。
学校教育でも大手企業のような
まず倒産しない会社に送り出せれば
役目を果たしたことになるので
よい大学に行かせるために進学の
ことばかりに注力するわけです。
そのためいざ自分でお金を
稼いでいこうとなったときに
こうした甘いささやきにコロッと
騙されてしまうことになります。
僕がFXをやったのは2019年のことで
インターネットビジネスをスタートしたのが
2012年ですから自分でお金を稼ぎ始めて
6年くらい経過した段階でした。
それでも金融投資(資産運用)は
専門外だったこともあって
考えが甘かったなと反省しています。
その失敗経験から学んだことは
「楽にお金を稼ぐ方法は存在しない」
ということ。
ポンジスキームは
知識やスキルを必要とせず
お金を出せば勝手に儲かるみたいな
手軽さを売りに出資話を持ちかけます。
こういった悪質な投資案件は
すべてに共通して「手軽さ」を売りにして
迫ってくるのです。
現代は昔と違って
努力が報われない時代となりましたので
努力することに否定的な人が増えたような
感じがあります。
そういった時代背景も後押しをして
「手軽さ」を売りにする案件は
若い人を中心に刺さりやすい状況です。
ですが、僕は身を持って
自分でお金を稼いでいくには
知識やスキルを駆使して
やっていくしかないと知りました。
お金というのは無限に存在するのではなく
他の誰かから自分のところに移動させる
方法でしか増やすことができません。
では、どうやって他の人から
自分のところにお金を移動させることが
できるようになるか?
これは自分の持っている
知識やスキルを必要とする人に提供して
その対価としてお金を受け取るという方法です。
基本的にこれしかないと考えています。
僕もこのマインドセットが
できてからはポンジスキームでよくある
「楽に稼げる」みたいな雰囲気を出して
募集している案件に引っかからなくなりました。
ビジネスをして稼ぐにせよ
金融投資(資産運用)をして稼ぐにせよ
知識やスキルは必要です。
学校教育で金融の授業が必修化されたのも
知識やスキルが必要であることを認めている
結果だといえます。
もし「楽に稼げる」みたいな雰囲気を出して
募集している案件をみかけたらポンジスキームを
疑うようにしたほうがよいかもしれません。
ポンジスキームは被害者になると
今度は加害者側になってしまうリスクのある
非常に怖い手法。
日本の不景気は今後も続くでしょうし
金融投資(資産運用)への注目は
益々高まっていきます。
新しい仮想通貨やNFTや私募ファンドなど
金融商品の種類もどんどん増えていく
ことが予想されます。
それに合わせて巧妙な手口の詐欺も
増えていくことになるでしょう。
そんな状況下であっても
「楽にお金を稼ぐ方法は存在しない」
というマインドセットがあれば
まず騙されるようなことはないでしょう。
今回はポンジスキームについて
僕なりに勉強したことをお伝えしたうえで
どう被害を防ぐか自分なりの考えました。
ぜひ参考にして頂ければと思います。