オイスイ(追水卓)です。この記事ではアフィリエイトとネットワークビジネス(MLM)の違いについてご紹介します。
僕はアフィリエイトを10年以上実践しているので業界の全容を把握しているつもりです。
その経験からアフィリエイトとネットワークビジネス(MLM)は似ているなと思っています。詳細は本文で触れますがどちらも「紹介料」をもらうビジネスとなっていますので。
それもあってかアフィリエイトについて誤解している人も多いです。
アフィリエイトは立派なビジネスですし週末起業でもやっていけるので副業に迷っている人にはやって欲しいと思っています。
ですが、「ネットワークビジネス(MLM)では?」と半信半疑で取り組んでもうまくいきません。
やはりやるからにはしっかりとアフィリエイトがどんなものかを把握したうえで取り組んで欲しいわけです。
もしあなたが
- アフィリエイトは違法性のあるビジネスなのでは?
- アフィリエイトとネットワークビジネス(MLM)の違いが知りたい
- ネットワークビジネス(MLM)の実態が知りたい
といった疑問や悩みがあればこの記事は参考になるかもしれません。
アフィリエイトとネットワークビジネス(MLM)と勘違いされる理由
まずはじめにアフィリエイトとネットワークビジネス(MLM)が混同され勘違いされてしまうのかについてお伝えします。
勘違いされる最大の理由となるのが報酬発生の仕組みが共通していることです。
アフィリエイトは商品を販売したときに売上の一部を紹介料として受け取ることができるビジネスモデルとなっています。
一般的に商品販売となればドラッグストアなど小売店で購入することになるでしょう。通販を利用するにしてもAmazonや楽天など通販ショップを通して購入することになります。
こういった行動を取ることが多いので「買い物=小売店」という常識が社会に根付いているわけです。
ですが、アフィリエイトはそうではなくメーカーの直販での購入となることが多々あります。※小売店のアフィリエイトプログラムもあります
最近ですと家電はメーカー直販のほうが安かったり自宅まで無料で届けてくれるなどなにかとメリットがあり使う人が増えていますがそれでも数は多くありません。ほとんどの人は小売店経由で購入するでしょう。
そうなったときメーカー直販が中心となっているアフィリエイトプログラムは怪しさを拭えない部分があるのです。
MLMはメーカーから直接商品を仕入れて販売するので小売店を通しません。アフィリエイトと同じような販売ルートになっているのです。
そしてこの販売スタイルはネットワークビジネス(MLM)のほうが実は歴史が古いのです。
アフィリエイトの歴史は1996年にAmazonアソシエイトが期限とされています。
※メーカー直販アフィリエイトよりも歴史がある
それに対してMLMの歴史は1934年となっており60年以上も前からスタートしているのです。
そんなMLMと販売形態がそっくりなアフィリエイト。
しかも販売した商品売上の一部を「紹介料として受け取る」の共通点があるため誤解されているところがあるわけですね。
というよりも僕としてはネットワークビジネス(MLM)を参考にしてアフィリエイトが誕生したのではないかとも考えています。
ネットワークビジネス(MLM)は商品の広告宣伝費をかけていないのが特徴です。
というよりは広告宣伝費をかけず運営できる仕組みを突き詰めたのがネットワークビジネス(MLM)といっても過言ではないでしょう。
ネットワークビジネス(MLM)は人脈をフル活用した販売方法になります。
ネットワークビジネス(MLM)を仕掛ける企業側からすると売れるかどうかわからないのに多額のお金をかけて広告を打つよりも、MLM会員の努力で売ってもらい売ってくれたら手数料を払う仕組みにしておけばムダなコストがかからないメリットがあります。
そのため大手メディアを使った宣伝活動がほとんどされていないのに商品が売れる非常においしいビジネスなのです。
アフィリエイトも似たようなところがあります。
アフィリエイトできる商品のほとんどが無名の中小零細企業が作って直販している商品です。
理由としては中小零細企業は資金力がないので大手メディアに広告を出せない背景があるため。アフィリエイトの仕組みを活用してアフィリエイターに紹介してもらうことで販売促進を狙っているのです。
そしてアフィリエイターの販促により商品がたくさん売れたときは売上の一部をアフィリエイターに還元します。
どちらも「紹介料」の仕組みを使っている共通点がありますから、アフィリエイトとネットワークビジネス(MLM)と勘違いされても不思議ではないです。
僕の周囲でもアフィリエイトについて知識のない人は「紹介料をもらう=MLM」という認識になってますからね…
何度説明しても理解してもらえません。
アフィリエイトとネットワークビジネス(MLM)の決定的違いは「勧誘」の有無
MLMは購入者が別の紹介者に対して商品を紹介して購入してもらったら手数料を受け取り儲けを出すことができる仕組みです。
実はこの仕組みと似通っているのがアフィリエイトになります。
アフィリエイトも紹介した商品が売れた場合に広告主から紹介料として売上の一部を受け取ることができるビジネスモデルとなっています。
この「紹介して手数料を受け取る」の部分がMLMの儲けの仕組みと一致しているこちからMLMの一種とされるわけですね。
ではアフィリエイトは本当にMLMの一種なのか?
たしかに仕組みをみたら商品を紹介して売れたら手数料を受け取るのでMLMの仕組みと非常に近いといえます。
しかし、MLMはここまで何度も触れているように社会的ネットワークを利用したビジネスです。
そのため「友人、親類」といったリアルな人間関係が顧客となります。
それに対してネットビジネスであるアフィリエイトはどうか?
インターネットを使ったビジネスの特徴はインターネット利用者全員がビジネス対象となること。つまり不特定多数が顧客となるので必ずしも友人、親類といった人間関係とは限りません。
というよりも友人、親類といったに購入することを斡旋するような行為は禁止されている場合が多くあくまで無縁の人から購入されることが前提となっています。
現状の僕は情報商材アフィリエイトをメインとしてやっていますがかつては化粧品や健康商品など物販系アフィリエイトを中心に実践していました。
そのときに購入してくれた人は完全に見ず知らずの人です。
どんな人が購入してくれたのかさえわかりませんでした。※個人情報になるので非公開でした。
ですから物販系アフィリエイトにおいてMLMのように友人、親類に商品をセールスするということはまずありません。
ネットワークビジネス(MLM)はどちらかというと「入会勧誘」がメイン
ネットワークビジネス(MLM)はフィリエイトと同じく商品を紹介して売れた場合に紹介料が入る仕組みです。
この点だけにフォーカスしてみるとアフィリエイトとネットワークビジネス(MLM)は同一のものと勘違いされても不思議ではありません。
ですが、先ほども触れたように商品を紹介する相手となるのが「赤の他人 or 身内」といった違いがあります。
ネットワークビジネス(MLM)は同窓会の席などで知人などに声をかけてセールスすることが多くターゲットは大きく違うわけです。
ネットワークビジネス(MLM)ですとどうしても怪しまれたり距離を置かれたりしてしまいますが、アフィリエイトは赤の他人を相手にビジネスをしていくので身内から距離をとられるみたいなことは防ごうと思えば防げます。
MLMをやっているという誤解が広まって距離を置かれてしまう恐れはゼロではありませんが…
そのためアフィリエイトは紹介料をもらうビジネスではあるもののネットワークビジネス(MLM)とは性格が異なります。
そしてさらにネットワークビジネス(MLM)には裏の稼ぎ方があったりするわけです。
裏の稼ぎ方というのは「入会勧誘」です。
最終的に身内をネットワークビジネス(MLM)の会員にして稼ぐ方法もあります。
商品を購入してくれた人に対して「あなたもやってみない」と販売する側に惹き込むのです。
ネットワークビジネス(MLM)は有料会員制になっていることが多く、
商品を紹介して販売するだけでなく登録者を増やすと報酬がもらえる仕組みもあるわけです。
この仕組みが機能しているのでネットワークビジネス(MLM)の販売者は増え続けているカラクリがあります。
ネットワークビジネス(MLM)は商品を仕入れて販売するので転売的な要素もあるビジネスです。そのため万が一仕入れた商品が売れなかった場合は不良在庫として残り赤字確定となります。
入会勧誘であれば商品在庫を持つ必要がなく、万が一入会してもらえなくても金銭的な損失はありません。よって通常の商品紹介よりも入会勧誘のほうが儲かるのです。
この部分だけを切り取るとネズミ講と大差ないので違法ではと思われますが、
ネットワークビジネス(MLM)は架空の商品で勧誘するのではなく実態のある商品を扱っています。
化粧品やサプリメントなど実態のある商品を扱っていることから違法性はないとされているのです。※厳密にはグレーゾーンで回避している
MLMは商品を紹介するビジネスというよりは、権利収入で成り立っているところがあります。
この権利収入をメリットとして取り上げ「アフィリエイトより安定収入が実現して優れている」と紹介している記事もありました。
やはりMLMは物販ビジネスではなく入会勧誘がメインなのかなと。
これがMLMの裏の姿です。
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ネットワークビジネス(MLM)の誘い文句はアフィリエイトの実態と異なる(最後に)
インターネットが普及したことで悪質なネットワークビジネス(MLM)も増えてきました。
先ほども触れたように違法性を隠すためにあえて実態のある商品を扱い、実際はネズミ講と同じく入会勧誘をしまくってボロ儲けしている悪質な業者もいるわけです。
すでにこういった悪質なMLM業者は摘発されて逮捕者も出ている状況にあります。
警視庁では次のような誘い文句に注意するよう呼びかけていました。
会員になって新規購入者を紹介してくれたら、高いリベートが手に入ります月に100万円の利益をあげている人もいます。この商品は売れますよ。確実に儲かります会員を増やすと、その会員が頑張ってくれた分もあなたの利益になるんです。楽に儲けられますよ
出典:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/shoho/maruchi.html
ネットワークビジネス(MLM)自体は日本の法律では違法性がないとされているものの警視庁ではマルチまがい商法が横行していることを把握しているわけです。
違法性がないことから大々的な摘発ができず、公式サイトで注意喚起して呼びかけることしかできません。
ネットワークビジネス(MLM)はどちらかというと会員を増やすことを目的としている側面が大きいです。
物販ビジネスではなく権利収入に近いかなと僕はみています。
MLMで稼げていると豪語している人を調べていくと、会員を増やすことで儲けているケースがほとんど。ネット上にあるMLMを推奨するブログをチェックした限りではそんな印象を受けました。
アフィリエイトについては警視庁で注意喚起している内容に当てはまらないケースが多いです。
僕は10年以上アフィリエイトを実践してきていますが、他の会員を増やすよう要求されたことはまったくありません。あくまでアフィリエイトプログラムに参加している商品を紹介することがメインです。
それに
- 確実に儲かります
- 楽に儲けられますよ
といったものはペテン師が好んで使う言葉。
ビジネスの世界では「確実に」や「絶対」といった確定を連想させる言葉は基本的に使っていけないことになっています。
万が一顧客とのトラブルがあり訴訟を起こされたときに、この表現があると販売者が不利になるため。消費者庁から「虚偽・誇大広告」をみなされ景品表示法違反として行政処分の対象にもなります。
僕はこれまでラクに稼げるとうたう案件を500件以上検証してきました。
そのどれもが悪質なネットワークビジネス(MLM)のようなものだったのです。
他の記事でも散々触れていますがアフィリエイトも含めてラクに稼げるようになる方法なんて存在しません。
宝くじみたいに一時の大当たりはあるかもしれませんが継続的に稼ごうとしたら知識やスキルがないと無理です。詐欺をやっている人はこういった甘い言葉で誘いかけてくるので注意してください。
なお、アフィリエイトにおいてもネットワークビジネス(MLM)まがいのことをやっている悪質業者もいます。
詳細については「集客特化型アフィリエイト」の記事を参照してください。